喫煙者も非喫煙者も気持ちよく過ごすために！守るべきマナーを紹介

喫煙者と非喫煙者がともに快適な空間を過ごすためには、マナーの遵守が欠かせません。タバコの煙や臭いは、知らず知らずのうちに周囲に不快感を与えることもあります。だからこそ、喫煙者は自ら気を配り、非喫煙者も適切な配慮を求める声を上げることが重要です。本記事では、互いに気持ちよく過ごすためのポイントを紹介します。

受動喫煙防止ルールを守ろう

2020年4月1日に改正された健康増進法により、受動喫煙防止に関するルールが強化されました。

それまでマナーとして捉えられていた喫煙に関する配慮が、法律に基づくルールとなり、厳格に守らなければならないものとなっています。以下で、受動喫煙防止ルールを確認しましょう。

多くの場所で屋内は原則禁煙

まず、多くの公共施設や事業所では、屋内が原則として禁煙とされました。

これにより、飲食店やオフィスビル、学校、病院などでは、屋内での喫煙が禁止されています。ただし、喫煙専用室や加熱式たばこ専用の喫煙室を設置することで、限られた場所での喫煙は認められています。これらの喫煙室には厳しい基準が定められており、煙が外部に漏れないようにすることが必要です。

喫煙室であることを掲示

喫煙専用室や加熱式たばこ専用室を設置する場合、そこには必ず喫煙専用室や加熱式たばこ専用室と明示された標識を掲示することが義務付けられました。

この標識が掲示されていない場合、法的な違反となり、設置者は罰則を受ける可能性があります。

20歳未満の立ち入り禁止

また、喫煙エリアへの20歳未満の立ち入りは禁止されています。

これは、受動喫煙による健康への悪影響を避けるための措置です。未成年者はたとえ喫煙をしない場合であっても、喫煙室や喫煙エリアへの入場自体が法律で禁止されており、施設管理者がしっかりと管理を行うことが求められています。

ルールを守らなかったら

もしこの法律に違反した場合、罰金やそのほかの罰則が科されることがあります。

たとえば、喫煙禁止エリアでの喫煙が発覚した場合や、適切な喫煙室を設けずに喫煙を許可した場合、施設管理者や喫煙者本人が処罰の対象となることがあるので注意してください。

喫煙者が守るべきマナー

喫煙者が守るべきことは、受動喫煙防止ルールの枠内だけに限らず、周囲の人々へ配慮する気持ちも大切です。

以下では、ルールではなく個人それぞれが守るべきマナーについて紹介します。

子どもが集まる場所での喫煙は控えるべき

屋外など喫煙が許されている場所であっても、子どもが集まっている場所では喫煙を避けるのが望ましいです。

公園や学校の周辺など、たとえ自分の敷地内でも近所の子どもが遊んでいるような場所では、煙が広がることで子どもたちに悪影響を及ぼす可能性があります。子どもは大人に比べて呼吸器が敏感で、受動喫煙の影響を強く受けるため、喫煙場所を選ぶ際にはとくに気をつけましょう。

近所に配慮することを忘れずに

自宅のなかで喫煙を控えるためにベランダや庭で吸う方も多いですが、たばこの煙が隣家に流れてしまうことがあります。

煙が洗濯物や室内に入り込むことで、近隣の人々に不快感を与えることがあり、これがトラブルの原因になることも少なくありません。もし、隣家に病気の方や妊娠中の方、子どもがいる場合は、健康への悪影響が懸念されます。

また、換気扇の近くでの喫煙も注意が必要で、煙が近隣の玄関や窓に流れ込むことがあるため、慎重な配慮が求められます。

歩きたばこは絶対に避ける

歩きながらたばこを吸うと、火のついた部分が他人に近づく危険があり、とくに子どもにとっては目の高さに火があるため非常に危険です。

また、通行人が吸い込むことにより、喉が痛くなったり不快な思いをさせることがあります。たばこを吸う際は、決められた喫煙場所で静かに吸うことが、周囲の安全と快適さを守るために大切です。

喫煙ブースなどを利用して上手に分煙しよう

喫煙者と非喫煙者がともに快適に過ごすためには、分煙が欠かせません。

そのために、喫煙ブースなどの専用スペースを活用することが非常に効果的です。喫煙ブースは、たばこの煙が外に漏れないよう設計されており、非喫煙者への煙の影響を最小限に抑えることが可能です。駅や商業施設、オフィスビルなど、多くの場所で設置されているため、外出時にはこうしたスペースを積極的に利用しましょう。

また、喫煙ブースの利用は、社会全体での受動喫煙防止にもつながります。法的な受動喫煙防止ルールが強化されているなか、喫煙者がこうした設備を上手に使うことで、トラブルや不快な思いを避けることが可能です。さらに、喫煙ブースは清掃が行き届いていることが多く、吸い殻の処理も簡単です。

ポイ捨てなどの問題を回避でき、周囲の環境をきれいに保つことにもつながります。喫煙ブースを利用し、上手に分煙を実践することで、互いに気持ちのよい空間を共有できるよう心がけましょう。

まとめ

喫煙者が受動喫煙防止ルールを守り、周囲への配慮を怠らないことは、健康的で快適な社会を維持するために不可欠です。ルールだけでなく、喫煙場所やタイミングに気を配ること、そして喫煙ブースを活用して上手に分煙を行うことで、喫煙者と非喫煙者がともに過ごしやすい環境が作られます。喫煙に対する正しい意識とマナーの実践が、互いの快適さと安全を保つ鍵となることを忘れずに、喫煙に関する行動を見直していきましょう。

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